わたしは小さい頃より祖母と同居していました。
同世代の友達よりも祖母の年齢は高く、本当に《おばあちゃん》っていう感じの祖母でした。
その祖母もわたしが小学2年生の時に亡くなり、専業主婦だった母は仕事に出ようと訪問ヘルパー(当時)の勉強を始めており、その時に始めて介護の仕事のことを知りました。
結局、母は介護の仕事につくことはありませんでしたが…。
わたしも将来のことなんて考えずに小学生生活を終え、中学生になり、職業体験をする時期になりました。
自分で仕事を探し、自分でお願いしにいき、実際に体験させてもらう。
中学生だったわたしは当時やりたい仕事もやってみたいこともなく、なかなか決まらない中で、ふと母が勉強していた訪問ヘルパーのことを思い出しました。
SNS等も普及していない当時、どうやって体験先を探したらいいのかわからず、唯一見て知っていた近所の老人保健施設にお願いし体験することになりました。
人見知りの緊張しやすいわたしは年上の方々ばかりの中ではうまくお話することもできず、現場の職員の方に助けてもらって何とか会話するとこができる状況でした。
『わたしにはこの仕事できないんじゃないかな…』
と当時のわたしは感じていました。
高齢者の方々同士でお話している中でポツンと座っているだけの状況…
どうしよう…どうしよう…
と考えてるだけで時間がすぎていくこともありました。
そんな中で偶然、わたしの亡き祖母のことを知っている方が居られ、共通の話題もあり楽しくお話することができました。
また、うまくお話ができない中でも
『元気がでた』
『また来てね』
『ありがとう』
と言われたことが嬉しく、この仕事も将来の夢のひとつとしてもっておこうと思った体験でした。
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